歯は老化で抜けることはない、では何の原因で抜けるのか
あまり知られていないことですが、歯は老化で抜けることはなく、
あくまで歯周病で抜けるんだそうです。
高齢者の歯が抜けてしまう原因の多くは、
老化による体力の衰えでなくて、
虫歯のあとのケア不足や、歯周病によるものだ
ということがわかってきました。
だから歯周病にならなければ理論的には一本も抜けずに済む、
という主張もあるようです。
■歯周病の発生経過
歯周病は、歯ぐきと歯の隙間から歯周病菌などの細菌が入り込み、
歯の周辺組織が炎症を起こしてしまう病気です。
歯ぐきが腫れたり、血が出たりする症状です。
歯ぐきの腫れや血が出るのは、まさに歯周病の進行の途中段階で、
このまま病状が進むと、歯を支えている骨(=歯根)の周りの
組織を弱らせていきます。
歯根の周りの組織が弱くなると、やがて歯がぐらぐられて
揺れるようになります。
それで最終的には、骨を支える周辺組織が完全に力を失い、
支えられていた骨ごと歯が抜けてしまいます。
■歯周病の対策
歯周病は初期段階では自覚症状はありません。
これがやっかいです。
それでは、どうするか?
定期検診しかありません。
2~3ヶ月毎に、歯科検診をすること。
この時、歯のクリーニングを兼ねて、
歯周病の検診をしてもらいます。
■歯石の除去は歯磨きではとれません!
認識不足の人がたいへん多いようですが、
毎日の歯磨きで歯周病の原因となる歯石は
取り除く事は出来ません。
口腔ケアが高齢者でも見直されてきました。
口内環境を整えていくことが自分の歯のためです。
若いころから、歯の定期検診をしておくこと。
定期的な歯科検診をして歯周病対策をすることが
とっても大事です。
■再度、歯磨きでは歯周病の原因は取り除けません
歯周病やむし歯の原因は、歯周病菌、むし歯菌といった細菌です。
細菌のかたまりが歯垢、歯の表面に白く付着しています。
細菌が毒素を出し、歯を支える骨を溶かして歯周病になります。
歯周病の原因の歯石は歯磨きだけは、すべてきれいになりません。
歯の検診で取り除いてもらわないと除去できません。